会社概要｜代表挨拶｜基本理念｜小規模多機能施設なの花かさい｜小規模多機能施設なの花たかむろ｜兵庫県加西市

「なの花かさい」は、2019年に開設10年を迎えます。

例年近隣住民の皆様には案内チラシを配布させていただき、騒音などのご迷惑に対し、お願いに挨拶に伺うのですが、「そんなのお互い様やから気使わんといてね」「うちの庭に車を止めてもらってもいいよ」などの暖かいお声を頂戴し、地域の皆様に受け入れてもらっていることを改めて実感し大変感謝しております。

 

さて「認知症になっても、自分の家で暮らし続けたい」と、私どもはKUMONの学習療法の実践により、この三年間認知症予防と認知症周辺症状の緩和に取り組んで参りました。

その成果を2018年秋、公文学習塾センター主催のシンポジウムにて発表する機会をいただきました。

認知症により家族や周囲の人への暴言、暴力行為が発生していた利用者様が学習療法実施により約一年でその行動が消失し、笑顔と意欲が出てきた事例を発表いたしました。

 

この利用者様への取り組みに際しては、何度も壁に当たり挫折しそうになりました。

学習療法を始めたことはスムーズに取り組まれていましたが、ある出来事を境に「こんな幼稚なことはしない」と拒否するようになられました。

そのため利用者様の気分の良い日を見計らい学習を行い、よい取り組みができたときの声かけや表情、会話などをスタッフが書き取る「その人ノート」を作成し、成功体験などの情報を全職員が共有するようにしていきました。

そして、再び学習療法鬼興味を持って取り組まれるようになり、今では笑顔で他の利用者様と接し、お好きなカラオケに他の利用者様を誘われるようになるまで好転なさっております。

 

この取り組みにより、利用者様の気持ちに寄り添って、その方の得意なことや、強みを引き出すことを学ぶ機会を得ました。心より御礼申し上げます。

 

日々様々な出来事に一喜一憂している私どもですが、利用者様のよりよい人生を支援できるよう努力して参ります。

 

 

今後とも、ご指導やご支援を頂戴できますよう、重ねてお願い申し上げます。